数字ドメインの希少性についての考察

数字ドメインの希少性についての考察

短いドメインや数字ドメインの多くがプレミアムドメインと呼ばれています。今日はその希少性について考えてみたいと思います。
今後、長いドメインはいくらでも作ることができますが、1文字~4文字などの短いドメインのほとんどはすでに登録されており、2桁ドメインは2000年2月以降は新規登録が認められていません。
この観点が注目されたことで投資対象としての価値が生まれてきているのがここ数年のドメインビジネスの流れです。

ドメインの登録は国際ルールに則って行われており、これまでに登録されているアルファベット一文字のドメインはq.com/x.com/z.com/i.net/q.net/x.orgの6個のみです。z.comが約8億円で取引されたようにこれらは非常に高い価値を持っています。数字については1文字のドメインは存在せず、2文字ドメインは00から99までの100種類しかありません。世界で通用するドメインとしては、.comで100種類、.netで100種類、.orgで100種類と言ってもよいでしょう。これらのドメインはこれ以上増えることはないため、逆説的に、価値は今後上昇していくと推察されます。また、ここ数年、中国を中心として数字ドメインに対する投資がブームとなってきている。2015年11月時点での登録済2文字ドメインのうち中国系企業/個人の所有は20%を超えているといわれています。これらプレミアムドメインの登録日時は1990年代後半となっており、ドメインが解放された直後から、中国文化圏の中では数字ドメインを所有するということに価値が置かれてきたものと推測されます。 これは、ブランディングのためにドメインを所有してきた欧米文化とは異なる文化が育っていたということなのかもしれません。